投稿者「名嘉沢真」のアーカイブ

HabuBox-AKARA店-

皆さん、御待たせしました。
これまでこのブログで紹介したAKARAが先日7月24日いよいよオープンしました!!
職人さん達の絶えない苦労話や創意工夫の数々、「風」という奇抜なコンセプトから始まったAKARA PROJECT、ついにお客さんにも公開致します。
AKARAには「HABUBOX」「AKARA GALLERY」「BOKUNEN ART MUSEUM」「Janosz」「SoiSoi」の5店舗が入り、4店舗がすでに営業中です。(※Janoszは諸事情により8月中旬オープンを見越しております。)
今日はその晴れやかなオープンしたAKARAの様子を皆様にもお伝えしようかと思います。

平面と曲面。(Janosz内装①)

5月28日、ちょうど社員の内部視察が行われた頃、
カフェJanoszの内装工事も始まっていた。
社員の案内を終えた僕は3階のJanoszへ、
先日まで殺風景だった内装に早くも土台が組まれ始めていた。

手がけるのは「高良康男さん」率いるアトリエ「TI-DAE」の皆さん。
Janosz内装の他、樹座、チンプー(棟飾り)等、様々なAKARAの空間デザインを担っている、
まさにAKARA建築に欠かせないチームである。

内装工事は空間の形をデザインする為に、
角材やベニヤ板を利用してまず土台が作られる。
その上から琉球漆喰を左官して仕上げて行くという工程になる。
この日来たときには壁と天井の間に弧を描く様な土台が取り付けられていた。
まるで壁から伸びる線を天井に渡すかの様に、奇麗な曲線を描いている。

高良さんがテーマとして語るのは、

「カフェとしての機能を損なわずに、
直線と曲線、平面と曲面をどう擦り合せて行くか。」

その意味を考える時、そもそも平面や曲面が作り出す空間が、
どのように人に印象を与えるのかを、考えなければならない。

平面の印象はいかにも人口的、幾何学的な印象を受ける。
ある物体を知的な工夫を凝らし、加工して出来る場合が多いからだ。
自然現象の中では結晶の亀裂等に見られるが、やはり硬質的である。

一方曲面の印象は柔らかく、穏やかな印象を受ける。
それは自然界に当たり前に存在する形であり、実は見慣れた光景だからであろう。
地球にはじまり、様々な自然物は曲面の形を取る。
これは「重力」によって形成される根源的な物の形と言える。
永遠とも思える長い変化の中で、物体は曲面化を避けて通れない。
生物にとっては卵や胚、そして地球。
曲面は回帰的な印象を与えてくれる。

(しかし建築に置いて、曲面は敬遠されがちである。
収納や整理、合理化された機能面では平面に及ばないのだ。)

高良さんは「平面の機能性」と「曲面の柔和な包容力」
これらを融合させていこうと言うのだ。

かの天才建築家、「アントニオ・ガウディ」も、
重力によって吊り下がった模型をモチーフに、理想的な構造を生み出した。
力学的にも自然は多くを教えてくれる。

高良さんもまた、自然の理からそこにあるべき形を読み解いて空間をデザインする。
そして高良さんはこう言ってくれた。

「建物というものは中(内容)を反映していなければならない、
中と外の相互関係をどう表現していくか、
屋根のうねり、外を見て来たお客さんの想像に応えるのが重要だ。」

AKARAの体内、カフェである「Janosz」はどんな空間になるのだろうか。

Voice to AKARA

その1[空間編]

空間デザイナー・高良康男

「アカラ」は生き続ける造形物なんです。

 

 「この建物は完成するというより、生き続ける造形物なんです。つまり、これからもずっと手をかけて成長させていかねばなりません。そういう建物なんです」

 「アカラ」の空間デザインを担当する高良康男さんが、あごひげをさすりながら話す。これまであったものをこれまで通りにつくるのは、そんなに難しいことではないという。新しいことを、新しい気持ちで取り組むことが大事なことだとも。

 高良さん、実は山梨県で活動して来た空間デザイナー。『アトリエ・ティーダ』主宰。もちろん、高良というからには、沖縄生まれ。沖縄を出ないと創造できないものがきっとあるはずだと、十数年前に故郷の本部を離れた。

 そのかん、高良さんは本土で美術館など空間デザインの仕事をこなし、関係者に高い評価を得てきた。ボクネンとは、旧知の仲。ボクネンも、十数年前から「ボクネン美術館」の空間デザインをまかせるなら、「この男しかいない」と決心していたほど。

 今回、「アカラ」の建設を聞いて、高良さんは、ひとつ返事でオッケーを出した。

 「ボクネンとの仕事なら、ぜひ力を出し切ってみたい」というのが、即座に口から出てきた言葉だ。

 「この“アカラ”は、沖縄の自然素材でできています。ですから、この建物はいつか自然に還っていく。自然が自然をつくっているんですね。そんな未来のことも考えています」

 高良さんは沖縄を離れたいまだからこそ、次第に蠢いてきた気持ちがあるという。

 沖縄を離れていたことが、沖縄を自分なりの視点で考えることができるようになったと、自信をのぞかせた顔で笑う。琉球石灰岩など沖縄の素材をどういうふうに「アカラ」で生かしていくか。この仕事を依頼されてから、ずっと頭で考えめぐらしていたことだ。沖縄惑星空間とも言うべき「アカラ」は、高良さんによって、沖縄の地域素材そのものであることが提案された。

 ちなみに高良さんは、この「アカラ」の仕事が一応終わったら、沖縄で仕事を始めたいという。「アカラ」プロジェクトへの参加は、高良さんにとって新しいエネルギーへのきっかけにもなったようだ。

 「この“アカラ”は、ボクネンそのもの。だから、ここに来たお客さんがこの建物すべてに彼のエネルギーを感じてもらえるようにしたいな」

 高良さんの眼光が、建設中の「アカラ」に放たれた。

(写真:沢真) 

AKARA速報 無事仕事を終えて

打合せを終えて
現場へ戻る
職人さん達は後片づけして
帰り支度

心配した雨は
ほっぺをくすぐる程度に降るぐらいで
無事に造作も撮影も終えた
予報では完全に雨だったけど
AKARAの熱気で吹っ飛んだかな

ミュージアム棟の足場も解体され
かなりAKARAの全体像が見えてきた
じょうとー!
お腹が空いているせいか
美味しそうにも見えるね

それにしても
電柱や電線って
景観にとってはホント邪魔だね

仕事を終えたメンバー達は
屋根の展望台の特等席から
美浜の黄昏と
屋根の出来栄を
飽きる事なく眺めていた

AKARA速報 海、空、瓦

風向きが変わり
雨がふりそうな予感

ドキュメントの撮影クルーも
アスレチックなみの足場で大変そう

みんなそんなに高い所は得意じゃない様だけど
海と空とうねる瓦に、まみれて
楽しそうです
とは言え真剣勝負

まだまだ気は抜けません

—-

みんな気をつけて〜
僕は他の打合せへいって来ます

闇に浮かぶ看板。

5月28日、BOKUNEN MUSEUMの看板の取り付けがありました。
先日ご紹介したSOISOIのネオン看板ともまた違う、一風変わった看板が出来たようです。

LEDを利用したチャンネル文字のバックライト方式。
ステンレス製の看板文字は昼間は深いアイビーグリーンを讃え、
夜になると内側に仕込んだLEDが壁面を照らし、
チャンネル文字のシルエットを浮かび上がらせます。

現場足場に並べられた看板文字、一つずつ分かれています。
一文字の大きさは立て幅約40cm〜55cm、
左右に並べると幅約3mの大看板になります。

LEDは省エネ効果もありながら、柔らかい光が幻想的な雰囲気を持ちます。
光の広がりを計算しながら、壁から間隔を開けて取り付けられる看板文字。
日が落ちて点灯する瞬間を楽しみにしながら僕は撮影を続けました・・・。

太一「AKARAはロゴデザインやそれを効果的に見せるサイン看板も見所のひとつです。各エレメントのコンセプトを文字に込めたデザイン会社ならではの仕事。全部で9つの外部看板は、それぞれ個性的でいて、それぞれが調和し引き立て合う様にデザインされ、まるで、ちょっとした看板の展示会みたいだなと思えてきます。色や形だけでなく、なんと画数まで考えに考えましたよ。全てのデザインはカワイイ我が子ですもんね。」